演出家・劇作家の太田省吾の「テキスト」や「言葉」を手がかりに、若手演出家3名それぞれが劇場実験として、上演を行うプロジェクト。


 

このプロジェクトについて 

演出家・劇作家の太田省吾は、独自の言語観、身体論をもとにした「沈黙劇」を世に問い、後続作家や他ジャンルの芸術家に大きな影響を与えた。近年、彼の作品は、韓国、インドなどでも新演出が試みられ、日本でも若手演出家が上演を行っている。この研究プロジェクトでは、こうした動向を踏まえつつ、幅広い視点から、その演劇的可能性の検証を試みようとする。

 2016年度は、京都を拠点に活躍する若手演出家3人と共同プロジェクトを組む。太田氏自身が立ちあげた京都造形芸術大学映像・舞台芸術学科の卒業生でもある彼らが、それぞれの視点を通して、太田省吾の「テキスト」の「読み直し」を行い、劇場実験の公開を行っていく。こうした作業の積み重ねの向こうに、時代の不確実性に流されることなく、「未来の演劇」の形を探っていきたい。

                

 文責:森山直人(京都造形芸術大学舞台芸術学科教授・演劇批評家) 

 

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研究代表者 森山直人

共同研究者 山田せつ子 相模友士郎 村川拓也 和田ながら

 

研究協力者 八角聡仁 新里直之 長澤慶太